[DIY] 壁面ホワイトマジックボード

[DIY] 壁面ホワイトマジックボード

2020年8月20日 0 投稿者: NorthWind
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概要

目指したこと
 ・壁面全体のホワイトボード&マジックボード(以降WM壁)
 ・WM壁を他の通常壁から極端に際立たないように
   ×黒板壁
   ×ぴかぴかツルツルのホワイトボード壁面
 ・リーズナブルに

やったこと
[事前]
 ・施主施工ということで剥き出し壁で引き渡しをお願い
 ・壁の塗料を1壁面分頂けるようお願い
[作業]
 ・スチールシートを貼る
 ・壁の塗料(白)を塗る
 ・アイディアペイント(無色透明)を塗る

経緯と詳細

戸建て住宅を検討している中で、
 「子供たちが、自由に書ける、磁石で遊べる”かべ”が欲しい
という思いがありました。

担当の方に相談したところ、実現方法としては鉄板を壁に入れる、コストが高くなるので鉄板は磁石を貼りうる部分だけにする、その上から市販のホワイトボード塗料を塗る、という提案を頂きました。
これでは、壁いっぱいどこでも磁石が貼れるという事では無くなりますし、壁自体もかなり他の壁と違った質感になってしまう上に、コストもしっかりかかってしまいます。

という事で、
剥き出しのかべのままで引き渡してもらい、自力で何とかすることにしました。

[ 磁石 壁 ]

”マグの相方”という商品名のスチールシートを貼ることにしました。
ここでの注意点は、
 ①のり付きタイプを買うこと ※重要
 ②きれいにカットしてかべ全面を覆えるようにする
 ③壁紙用の糊剤を場合によって追加使用する
です。

①:
 マグの相方にはのり無しタイプとのり付きタイプがあります。
 本用途では圧倒的にのり付きタイプです。
 のり付きタイプは、要はシールと同じようになっており、剥がすだけで壁にくっつけることができます。

②:
 壁の大きさと、マグの相方のサイズを計算して壁面を覆えるようにする。
 カットの回数が増えるとガタガタ面が増えるリスクが増えるので、自分の場合は縦にスチールシートを貼ることにしました。
 結果的に縦に貼る施工でないと不可能でした。
 (1人作業であり、スチールシートがかなり重たいため)

カッターで切りながらサイズを微調整

③:
 マグの相方の糊でも十分くっつくのですが、念のため、とくに淵に追加塗布しておくと安心です。
 その際には、養生テープを貼っておくとよいと思います。
 養生テープの粘着力でも壁紙は剥がれてしまうことがあるので注意です。

壁全面に貼ると↓のような感じになりました。

縦に3本+細切り1本で壁全体をスチールシートで覆った

[ 壁塗装 ]

 他の壁から極端に違った壁にしたくなかったので、今回はほかの壁と同じ塗料を使用しました。
 この塗料が、スチールシートに塗れるのかどうか、端切れスチールシートに塗って確認しました。
 壁全体を塗る作業の前に、かなり広めに床の養生をしておくことが大事です。
 高い位置を塗っているときは、思った以上に広い範囲に塗料が垂れることがあります。(自分の作業の下手さ加減が原因ですが。。)

天井との淵に関しては、ローラーでは塗れないので刷毛を使用しました。
目線の高さの部分に塗りムラが出ないように注意しました。
(壁塗りの定石らしい)

[ ホワイトボード塗料 ]

アイデアペイントを壁塗料と同様に壁に塗っていきます。
透明塗料のため、塗れてなくても気が付きにくいです。
あとで塗れてなかったという事態が怖いので、慎重に塗りました。
しかし、WB化する塗料なのであまり悠長にしていると硬質化してきます。
慎重に丁寧に気持ち急ぎながら作業することを心掛けました。

結果的にアイデアペイントはかなりよい製品でした。
懸念点としては匂いです。化学溶剤ですのでかなりキツめの匂いがあります。
作業中には換気をしながら作業する必要があります。
乾燥後に匂いはしません。

完成

作業期間は3日間くらいでそれぞれ2~3時間の作業だったと思います。
 1日目:スチールシート貼り
 2日目:白塗装 + 乾燥
 3日目:アイデアペイント塗装 + 乾燥
毎日、会社から帰宅後に夜中の作業で行いました。

関連用具

アイデアペイントのペンや消しスポンジは、通常のホワイトボード備品で代用可能です。
自分は、100均のペンと激落ちくんを使用しています。

ただ、以下の純正のホルダーセットはかなり良かったです。
磁力が強く、スチールシートの壁でもしっかりくっつきます。
ペンやスポンジだけでなくA4ノートなどを入れても十分使用できます。

使用感

子供たちも大喜びで、やって非常に良かったと思っています。
お友達が遊びに来た時も楽しそうにお絵かきしています。

大人も、伝達事項や買い物メモ書きなんかに使用しています。
お手紙や写真を張り付けておくこともよくあります。

最近は、小学生の子供の漢字練習ボードになっています。
夜に問題を書いておいてあげて、朝起きてきたら最初に解くという使い方をしています。

時間が経ってしまい消えにくくなったものは濡らせば簡単に消えます。

ふりかえり

簡単にやるのであれば、スチールシート+白アイデアペイントがいいのかもしれません。
鉄粉入り塗料なども検討しましたが、3-4度塗り+コテならし作業といった手間や、磁石の接着力にも不安があったので選択しませんでした。

リビングから見える範囲の壁であるため、露骨に”ホワイトボード”な壁は避けたかったので、今回のようにちょっと複雑なことになりました。

塗料を2重で塗っている(白塗料+WB塗料)ことで、磁石がちゃんとくっつくかに不安がありましたが、やりたかったことが実現できて大満足です。